弾いてみたい曲があると、たまに楽譜をダウンロードして弾くことがあります。
今は楽譜も簡単に手に入るので、家事や仕事がひと段落して、ふと時間に余裕ができたときに思い出したように鍵盤に向かう。そんな感じで、細く長くピアノと付き合っています。
課題曲より、弾けた瞬間が嬉しかった
子供の頃、ピアノのレッスンを受けていました。でも正直なところ、決められた課題曲はあまり面白いとは思っていなかったんですよね。
少し弾けるようになると、途端に飽きっぽさが出てきてしまって。次の課題曲に移るころには、もう気持ちが冷めていることがよくありました。
発表会も、正直嫌でしかたなかったです。誰かに聴かせるために弾く、というのがどうもしっくりこなくて。人前で間違えたらどうしようという緊張感の方が、演奏する楽しさより大きかった気がします。
それでも、弾けるようになる瞬間は単純に嬉しかったので、特に疑問を持たずに続けていました。「できた」という感覚だけを頼りに、なんとなく通っていたレッスンだったんだと思います。
でも、ピアノを習っていたおかげで得られたものもあります。小学校や高校ではクラスの合唱の伴奏を任せてもらえましたし、小学校の卒業式では伴奏者という大役を務めたこともありました。
練習は本当に大変だったんですけど、今振り返るといい思い出です。任せてもらえたからこそ得られた経験だったんだなと思います。
高校生になって、教室をやめた
それに、まわりを見渡せば自分より上手な人はいくらでもいることに、もう気づいていたんですよね。特別な目標があったわけでもないので、このまま通い続けてもしょうがないし、正直めんどくさいという気持ちが大きくなっていって、教室はやめてしまいました。
やめたときは、なんだかふっきれたようで嬉しかったのを覚えています。今思えば、あの解放感が答えだったんだと思います。あのころのピアノを、やっぱり心から楽しめてはいなかったんですよね。
今は、自分のために弾いている
今弾いているのは、誰かに聴かせるためでも、上達を目指すためでもありません。
自分が興味のある曲を、時間があるときに、自分のためだけに弾いています。楽譜も今はネットですぐに見つかるので、気になった曲があればその場でダウンロードして、鍵盤の前に座る。それだけで、昔よりずっと気楽にピアノと向き合えている気がします。
誰かに評価される場面がないというだけで、こんなに肩の力が抜けるものなんだな、と再開してから気づきました。
腕は疲れるし、指も思うように動かない
とはいえ、いざ弾いてみると現実はなかなか厳しいものでした。
しばらく弾いていなかった分、腕はすぐに疲れるし、指も思うように動いてくれません。数分弾いただけで腕が重くなってきて、楽譜通りのテンポにはまったくついていけませんでした。
指の練習をしてみたり、疲れずに弾く方法を調べて動画を見ながら試してみたりもしました。姿勢を直したり、力を抜く弾き方を意識したり、できることは一通りやったつもりです。
でも、それで劇的に何かが変わったかというと、正直あまり変わりませんでした。

練習してもすぐに指が動くようにはならないんだよね
弾けないところは、削っていい
そこで最近は、無理に楽譜通りに弾こうとするのをやめました。
一音減らしたり、ペースをゆっくりにしたり。同時に3つの音を出す部分は、右手でも左手でも、真ん中の音を省略してしまうこともあります。3つとも押さえようとすると、腕に力が入って疲れてしまうんですよね。

聴いていてもそこまで違和感はないですし、それより楽に弾けるほうが、自分にとってはずっと大切だと感じています。
それでも、弾けたら嬉しいから
上達しなくても、完璧に弾けなくても、それでも弾けたら嬉しい。今はその気持ちだけで十分な気がしています。
課題曲をこなしていた頃とは違って、今は誰かに評価されるためのピアノではありません。自分のペースで、自分が心地いいと思う弾き方で、これからも細く長く続けていけたらいいなと思っています。
【この記事を書いた人】栄養士 ももも/アラフォー・ブログ初心者。野菜・食品の栄養やレシピを中心に、日々試行錯誤しながら発信しています。

